12.倍電流ゲルマニウムラジオ

回路図

倍電流ゲルマニウムラジオの製作

 鉱石ラジオ、ゲルマニュームラジオ等何台か製作しているが製作条件等にも依るがどうしてもクリスタルイヤホーンから聞こえてくる音声がちぃちゃくて何とか大きく出来ないかと思っていた。
友人のジャンク品処分の話が舞い込みそれに参加した。
ジャンク品も格安で入手しましたがそこで雑誌も頂いた。
その中に楽しいゲルマラジオの製作―NHK鈴木昇著 電波新聞社1958年6月1日220円―のなかに音を大きくするために倍電流のゲルマラジオの製作記事が載っていた。
これだと思いその記事を参考に製作にチャレンジした。
JR1MXX 高橋さん 投稿ありがとうございます。

倍電流ゲルマニウムラジオ

pracase 今回の製作回路図である。
約48年前のもので当時の繁栄、チャレンジ精神旺盛がうかがえて懐かしさが甦ってくる。
  まず部品集めである。今回はコイル自作と並四コイル使用の二組の製作にチャレンジである。
コイルは2本は製作、並四コイル2個購入。
2連バリコンはOMより頂いた物を使用と購入品使用、ゲルマの代わりダイオード買い置きを使用、100Pと抵抗100Mの購入となる。
イヤホーン、イヤホーンジャックは買い置きで出来ることが判り早速コイルの製作である。
手元にVPパイプ20Pがあったのでエナメル線10.5mを巻いた。
巻いているときに少しでも気を緩めるとコイルに緩みが出来てその緩み取りに時間が掛かったりでの製作である。
これを2本製作したが品質的に同じにならない素人の良さ??が出る。
そのほかに取り付け板、ラグ版、アクリル板等で正面のアクリル板等も取り付け部品に合わせて加工する。

pracase  並四コイル使用の部品類である。
後は組み立て配線である。
まずアクリル板のベース板に取り付ける。

アクリル板にバリコン、イヤホーンジャック、端子等それぞれ取り付ける。
今回アクリル板透明使用は展示を意識しての使用である。
3厚を使う。見栄えと中までよく見せる指向から,ベースの木の板は廃材利用した。
ショップに行くとよく廃材コーナがあり格安での販売品を見つけては買い置きしているもので家内からはそんな物如何するのとよく叱られている。
コイル取り付け、配線完了で完成です。
倍電流のダイオード部分はラグ版に取り付けている。
右下は同じものであるが手巻きコイル使用、OMより頂いた2連バリコン使用した物である。
2製作品上部からの写真である。

pracase調 整
アンテナを必ず別々に使い2本のアンテナは出来るだけ離して張るのがよいようです。
この準備をしてからイヤホーンを耳に差し込んで聞きます。
2連バリコンのトリマーコンデンサ、およびアンテナと直列になっているトリマーコンデンサを調整します。
片方のアンテナを外して一つのゲルマラジオを働かせて、バリコンを回して音量が最大になるようにします。
次に今つけていたアンテナを外しつけていなかったアンテナを他のアンテナ端子につなぎます。
今度はバリコンを回さないでこのアンテナのついてるバリコンのトリマーコンデンサを調整して音がいちばん大きくなるようにします。
このとき音の最大点が見つからないときには、アンテナ結合用トリマーコンデンサを調整してみます。
つまりコノトリマーコンデンサと、バリコンのトリマーコンデンサで、音量が最大になるようにしています。
これでバリコンが同じ位置でふたつのゲルマラジオは、同じ放送局が最大音量で受かるようになります。

それにしても先輩たちの飽くなき挑戦、研鑽等に改めて感服すると共に奥の深さに思い知らされている。
鉱石、ゲルマラジオの終焉を見るのかと思うと寂しさは禁じえない。
多分皆さんも同じ思いではなかろうかーーーー。

JR1MXX 高橋

 

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