2.鉱石ラジオの実験 

鉱石ラジオの実験 概要

タイトル画像

鉱石ラジオの実験では,exラジオ少年が見て聞いて楽しめるように,気ままに実験を進めます.

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実験メニューは次の通り予定しています

鉱石ラジオの実験 Ⅰ 基本編  実験材料と ダイオード比較

実験の結果,どの程度聞こえるのか,どの程度雑音があるのか,分離(他局の音がまじる)はどの程度かは実際の音を聞いて頂かないと分かりません.
そこでYouTubeと連携して実験結果を音で聞いて頂きながら実験を進めたいと思います.

鉱石ラジオの音をビデオカメラで拾うためにD級アンプ LM386 と乾電池2ケと小型スピーカーを使います.

動画のナレーターはVOICEVOXの「ずんだもん」さんにお願いしました.まずはこのビデオをご覧ください.

実験で使う道具,部品と材料をご紹介します.
  1.鉱石ラジオ,ゲルマラジオセット鉱石ラジオ
   エアバリコン コイル 陸軍端子6個(アンテナとアース端子)(音声出力端子)(検波器接続に2個)
   回路図は次の通り

鉱石ラジオ回路図

2. D級アンプとスピーカーアンプとスピーカー
   D級アンプにLM386 乾電池2個 3V スピーカー
  手軽に入手できるpam8403 を利用しました.

3. 検波器
   ゲルマニウムダイオードはジャング箱をあさって出てきた次の8種類を実験します.
 ゲルマニウムダイオード 
   日立 1N34A
    東芝 1S81
    NEC 1N38A
    RCA 1N34A
    SK0.5/06
    1N60
    スイッチングダイオード 1S2076A
    整流用シリコンダイオード 1N4007
   鉱石は 方鉛鉱 黄銅鉱 を実験します.
   金属として 1円 5円 10円 50円 100円 500円硬貨 を実験します.

4. キャットウィスカー(ネコのヒゲ)探り機構用
   スズメッキ線
   ニクロム線
   極細銅線(より線を解いて使う)

5. 撮影機材
   SONY DSC-HX30V デジタルカメラ

検波性能測定方法の検討
  SGからAM変調信号を入力しスピーカー端子の波形を測定しようかと考えましたが,次のビデオの通りうまく行きませんでした.
  素材測定方法の検討.
  D級アンプの出力はこんなパルス波形になりそのままでは音の振幅が計れないことが判りました.
  アナログアンプに変えるか,レベル計をスピーカーの近くに置き音圧を測定するか検討しました.
 レベル計方式で進めることにしました.

 使用したレベル計は CUSTOM SOUND LEVEL METER SL-1250 です.

実験結果 ダイオード比較表  

    検波 出力(dB) 分離度 雑音
日立 1N34A 99
東芝 1S81 82
NEC 1N38A 99
RCA 1N34A 96
  SK0.5/06 × 60  
  1N60 96
*1 1S2076A  94
*2 1N4007   69  

 日立 1N34A 1950年代の製造と思われますが高性能でした.
  東芝 1S81  1950年代の製造と思われます,他と比較して20dBほど出力が低くでました.
  NEC 1N38A  1950年代の製造と思われますが高性能でした.
  RCA 1N34A  製造年代は不明ですが高性能でした.
  SK0.5/06 検波できませんでした
  1N60  現在販売中の新品です.高性能でした.
  1S2076A 現在販売中の新品 スイッチングダイオードです.5dBほど低めですが,選択度は良いです.
  1N4007 現在販売中の新品 整流用シリコンダイオードです,検波は出来ますが,30dBほと出力が低く出ました.

鉱石ラジオの実験 Ⅰ章の結果

ビデオは最初に5秒間づつ各ダイオードで検波した1kHzの音が流れます.
次に実際の放送を受信し NHK第一 NHK第二 TBS  文化放送 の順で受信します.

実験に利用する鉱石ラジオの受信環境

  NHK ラジオ送信所から 約20km
  TBSラジオ送信所から 約25km
  文化放送送信所から  約20km
  受信場所 木造住宅2階
  受信アンテナ 約10m ロングワイヤーを2階ベランダから下へ垂らす
  アース 約1mのカウンターボーイズ
 

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